
金曜プレミアム 池上彰! 緊急スペシャル3時間企画!!
2016年2月12日放送
なぜ、世界から戦争がなくならないのか!?
その1をまとめてみました。
人類はそもそも平和を望んでいるはずなのに、なぜ、戦争を繰り返すのでしょうか?
戦争がなくならない本当の理由とは?
過去の人間たちが戦争をいかに繰り返してきたのか!
1854年日本は江戸時代 日米和親条約を締結。
日本が開国してから2014年までの160年の間、いったい世界でどのくらいの戦争が起きたのか?
イスラム国から見えてくる戦争がなくならない理由
中東は世界の火薬庫と呼ばれている。
中東 武力の争いが続いている。
その武力の争いの発端が、過激派組織 イスラム国。
このイスラム国によって中東が不安定化して第三次世界大戦へ発展するのでは?
もしくは第五次中東戦争になるのでは?
なぜ、イスラム国は争いを始めたのか?
2014年6月29日 イスラム過激派組織がイスラム国という国家の樹立を一方的に宣言。
この時に、イスラム国がこれから支配する領土をネットで宣言した。
その領土は、西はスペイン、中央アジアまでの広い地域、さらに声明では、インド、インドネシアまでにも及ぶ。
なぜ、この地域なのか?
かつて一度でもイスラム圏だった国々。
かつてイスラムの帝国があった所を全部取り戻すんだというのが彼らの野望。
この広大なイスラム帝国をあらためてつくるために争いを始めた。
つまり、イスラム帝国の復活を意味している。
なぜ、世界から戦争がなくならないのか?
理由:1,土地(領土)をめぐり争うから
そのイスラム国の計画を与点していたかのような計画書がある。
それも20年にもわたる長期計画。
2005年5月29日付、30日付
英・アラビア語新聞
「アルクドゥス・アルアラビー」紙
当時のアルカイダの幹部から取材したものをもとにした記事を書いている。
2000年に始まった20年7段階の実践計画
イスラム国家設立の実践計画
第一段階2000−2003 目覚め:2001年9月11日アメリカ同時多発テロ
第二段階2003−2006 開眼:2003年3月〜2011年12月イラク戦争
第三段階2007−2010 起立:2008年12月 イラク・バクダッド自爆テロ
第四段階2010−2013 回復と変革を起す力を持つ:2011年1月チュニジア反政府デモ
アラブの春
第五段階2013−2016 国家の宣言:2014年6月29日過激派組織「イスラム国」国家の樹立を一方的に宣言
最高指導者:アブバクル・バグダディ容疑者
第六段階2016−2010 全面対決:
2015年11月13日仏・パリ同時多発テロ
2015年12月2日米・カリフォルニア州銃乱射事件
「イスラム国」の戦闘員ではない。
自分たちが「イスラム国」の考え方に共鳴して勝手にテロを起こした。
「イスラム国」からすれば、わざわざ戦闘員を送り込まなくても、それぞれの国で共感する連中が勝手にテロを起こしてくれれば都合がいい。
結果的に世界各地でテロが起きてしまう。
イスラムの教えを信じるものと信じないものとが全面対決をする時期になる。
ここでイスラムの教えを信じるものとは、あくまで過激派組織「イスラム国」風の考えを持つ人という意味。
しかし、彼らにしてみれば、「イスラム」対「イスラム」以外の全面対決になった方が都合がいい。
反イスラムをすればするほど、イスラム国にしてみれば願ったりかなったり。
反イスラムと言えばいうほど、「イスラム」か「反イスラム」かで全面対決になっていく。
「イスラム国」と名乗って(テロ)をやっているとイスラム教徒全体に対する偏見がひろがっている。
2016年1月12日トルコ・イスタンブール自爆テロ
2016年1月14日インドネシア・ジャカルタ爆弾テロ
第七段階2020−最終的な勝利 イスラム国の復活は2010年に実現する。
パリのテロの犯行声明には、
神の祝福を受けたガズワ(侵略)
神の祝福を受けていればこれはいいことなんだ、それをこれからやっていくんだ。
2015年11月16日に発表した過激派組織「イスラム国」の声明。
我々がフランスの中心であるパリを攻撃したように、アメリカの中心であるワシントンを攻撃することを誓う。
こうやって言えば、世界がおびえる「イスラム国」に怯えるのは彼らの思うツボ。
日本への驚くべき警告とは?
安倍晋三の愚かさゆえにすべての日本国民は(中略)「イスラム国」戦闘員たちの標的となった。
安倍晋三の愚かさとは「イスラム国」から言わせると安倍首相が「イスラム国」の周辺の国々に対して人道支援をすると声明。
それが「イスラム国」からすれば、「イスラム国」と対立する国に支援をすることは対立をすることだ、「イスラム国」に対して対抗する姿勢を見せたこと。
だったら、日本も敵だぞ。
今後「イスラム国」は敵視する相手に対して、全面対決のためのテロや殺りくを続ける可能性がある。
私達があまりに怯えてしまうと彼らのおもうつぼ。
怯えてはいけない、ただし警戒は必要。
アメリカ、イギリス、フランス、ロシアがイスラム国に対して空爆を行っている。
これだけ行われているのにもかかわらず、イスラム国が力を持ち続ける理由は?
拡大のスピードは止まったり、ゆっくりになっているが、
史上最も裕福なテロ集団
過激派組織「イスラム国」の一か月の収入は約8000万ドル(約96億円)
イスラム国の主な収入源
1、 税収など約50%
2、 石油・ガスなど約43%
3、 その他の主な収入源:献金・寄付、麻薬、誘拐による身代金、銀行強盗
ホルムズ海峡・・・日本に来る石油の約8割はホルムズ海峡を通る。
イラン サウジアラビアの国交断絶
なぜ、世界から戦争がなくならないのか?
理由:2 宗教(宗派)・民族の違いや経済的格差などが絡み、争いが生まれる。
どうしてテロがなくならないの?
フランスのテロは移り住んできた移民の子供達が起こしていた。
フランス生まれのフランス人。
フランスの格差を何とかしなくてはと過激な考え方になっていった。
少しでも格差をなくていく。
きちんとした教育をしていく。
長い目でそういう対策をとって行かなければならない。
格差や差別をなくすための努力や教育をしていく。