プロフェッショナル仕事の流儀「VERY編集長・今尾朝子」2016年1月18日

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2016年1月18日放送のヒルナンデス!(日本テレビ)

プロフェッショナル 仕事の流儀「VERY編集長・今尾朝子」をまとめてみました!

すごく、感動しました。


30代女性人気の雑誌 VERY。
思わず手にしたくなる大胆なキャッチコピー。

今尾朝子(44)

1歳の娘を育てる母

編集長に抜擢された35歳。

部下がついてこなかった。

子供を産んでつまらなくなるやつとそうでないやつがいる

何度か耳にしたことがあって、

なんかムカつきませんか!

主婦のリアルがヒットを生む!


朝、9:30娘を保育園へ送ってから出勤。

13名の編集者

腕の見せ所は雑誌の「特集とタイトル」。

頑張り過ぎも、お金のかけ過ぎもへん。
目指すのは「ご近所で素敵」な人!

スーパーマーケットで浮かない、秋のオシャレ 特集

すぐにできる手軽なファッションから

少し、背伸びしたおしゃれ



・リアルの半歩先を見せる!

単なる実用だったらつまらない

主婦の方の日常って基本ルーティン。

毎日同じことを繰り返しているけど、

その中に幸せを感じる瞬間があったり

我々はドラマティックにビジュアル化してお届けしたい。

決断は素早く、決して妥協しない。


・分かったつもりが一番危ない

分かっているつもりになることが一番危険。

(雑誌を)作っている人たちが決めつけてしまうのが一番危険なのでそれは毎日のように進化させなくちゃいけないというか更新していかなくちゃいけないので、情報が更新されていないと自分から出すプランも必然的に面白くない。

プロフェッショナルのこだわり

「企画の中心は読者調査という地道な取材」

通常はアンケートなど大勢の人対象で取材を行う。

しかし、今尾さんたちは

1、 街で素敵な人をスカウト

2、 少人数で聞きこむことにこだわる

生い立ちや夫婦関係にまで掘り下げて、本音にせまるため。

「読者の方は毎日いろんなことに刺激を受けて進化されている

部員の個人的な想像力なんて誰も必要としていない

相手を知って必要とされていることに応えるということが全て

相手を知るということからスタートしないと何も始まらない」


登場するモデルも主婦を多く起用

自分も努力すればとか考えを進めていけばああいうふうになれるかなみたいなあこがれる対象って やっぱり自分と同じ環境とか状況だったりする人に女性は共感するんじゃないかなと思うので

ぼんやりするより具体的ではっきりしていた方が
役に立つんじゃないかという確信がある

どれだけちゃんと読者の方のライフスタイルとか

気持ちに共感できているかっていうところがすごく大事。

私が答えじゃない

だから、新しい。

伝えたい気持ちがあふれていなかったら人の役に立たない

良いか悪いかは読者の方が判断することなので、何か感じてもらえれば嬉しいです。


売上No.1の編集長の今尾さんも当初は・・・。

「主婦くさい」と言われて

幼稚園から大学まで女子校。

好きだったファッションに関わりたいとフリーのライターを経て25歳の時編集者へ。

当時、編集部には男性ばかり、

女性の方が読者の気持ちは分かるはずと意気込んだが

「スカートをはいているからって女の気持ちが分かると思うなよ」

実際、当時のヒット企画シロガネーゼは男性社員の企画だった。

自分もヒットを生み出したいと朝から晩まで仕事に打ち込んだ。

すぐに頭角を現し、読者アンケートで毎回上位に入る実力をみにつけていく。

35歳の時、大きな転機が!

社内で初の女性、当時の最年少で編集長に抜擢。

しかし、雑誌の状況は厳しいものだった。

創刊して12年立ち上げからのコンセプトである優雅でハイクラスの主婦象を引きづっていた

売り上げも伸び悩んでいた。

「VERYっぽい人はこういう服着ているよねとか、こういうのが好きだよねっていうところに合う企画ばかりを、一度決めた“VERYっぽい”から離れていない感じが私は気になりました」

現実の主婦と雑誌がかけ離れているのではないか。

今尾さんは記事の創り方を一から見直そうと決めた!

しかし、その方針転換に部下の編集部員たちが猛反発。

今尾さんと一切口を聞かないものもいた。

さらに、掲載する服も一新しようと考えたが、そこでも壁にぶつかる

新しいブランドに洋服を紹介させてほしいと頼んだが、何度も断られる。

主婦やお母さんのイメージが付くのでやめてほしい。

「紹介して欲しいって言って頂けるような雑誌にしてよろう」って思って。

どうすればこの現状を変えられるか・・・。

頼るものは一つ。

読者である主婦に正面から向き合う

今尾さんは保育園を回っては母親たちに話を聞いた。

街に出かけ、子連れの女性に声をかけた。

主婦は今、どんな暮らしをしているのか

話を聞くうちに浮かび上がったのは

仕事や趣味を生き生きと生きる主婦達の姿。

今尾さんは最初のタイトルを決めた

「カッコイイ お母さんは 止まらない!」

そして半年後、

企業から否定された主婦という言葉をあえて前面に取り上げる

「主婦らしい」私が今の誇り。

世の中の主婦の方々は主婦ということに誇りを持っているし、肯定されたいというか、世の中に認めてもらいたいっていう感じを受けた。

主婦らしいというのが褒め言葉になって、主婦くさいという言葉が聞こえなくなるように世の中に対しても伝えていきたいなというふうに感じた

この特集が大ヒット!

まわりの反応も変わり始めた。
バラバラだった編集部にいつしかまとまりが生まれていた。

読者の方が世の中を変えていく

その反響が世の中を変えていったんだと思います。

夕方6時前子供を保育園へお迎えに行く。

帰りながらのミーティングもしばしば。

働くママのリアル。

タイトルは命、短くて伝えられたら最高。

どんなに忙しくても夕方会社をでる。

そのルールを自ら決めた。

自分のことは包み隠さず、伝えている。

この先、社員の人達もあの時の今尾さんはこうだった、お子さんはこうだったとか、だからあきらめなくてもいいんだなとかかすかな記憶に残っていてくれたらいいなと思います。

働き方を模索するママ達。

取材した主婦に共通していたこと

みんな確固たる意志を持っていたこと。


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今尾朝子のプロフェッショナルとは

「絶えない情熱!

「これでいいや思っても終わりだし、きれいに作ろうと思っても終わりなので、情熱を絶やさないことが一番大事かなと。」

「毎日、コツコツ目の前にいる読者の方と向き合いたいと思っています。」

何度も胸に熱いものが込み上げ、涙が止まりませんでした。

静かな中に、芯の強い、熱い情熱を感じる今尾朝子さんでした。

posted by いまるん at 14:21 | プロフェッショナル 仕事の流儀


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